平素より公益社団法人全日本病院協会の運営に際しまして多大なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第58回全日本病院学会を2016年10月8日(土)、9日(日)の2日間にわたり、熊本市の熊本城正門に隣接する熊本市民会館(シアーズホーム夢ホール)、熊本市国際交流会館、ならびに熊本ホテルキャッスルにおいて開催させて頂きます。熊本県での本学会の開催は、1989年(平成元年)の第31回学会以来となりますが、今回の学会テーマは「地域医療大改革〜豊かな未来への取り組みをくまもとから〜」とさせて頂きました。
本年2016年は診療報酬改定と地域医療構想策定の年であるとともに、消費税10%の増税を迎える前年ともなり、医療界にとって非常に重要な時期を迎えます。また、医療事故調査制度への対応、在宅医療(訪問看護)・プライマリケア・認知症などへの医療体制、療養病床・地域包括ケア病棟(病床)の今後の在り方、災害医療支援活動体制の見直し、医療等分野における番号制度の導入、医薬品の安全対策など、地域医療の現場には様々な重要課題があるのが現状です。
全日本病院協会の目的は、「日本全病院の一致協力によって、病院の向上発展とその使命遂行とを図り、 社会の福祉増進に寄与すること」であります。現在の地域医療における厳しい現状と課題に対して、豊かな未来をつくる取り組みを行う事が私達の使命とも云えます。熊本県には阿蘇・天草などを始めとする風光明媚な地域が多く、学会会場に隣接する熊本城などの歴史ある施設も多いのです。また、学会当日は学会会場近隣において「熊本暮らし人祭り“みずあかり”」が行われ、熱心な学会討議の後の夕暮れには、見事な光景とともに豊かな未来への取り組みへの心が花開く事と思われます。
皆様によるご発表とともに、豊かな未来への取り組みとしてのご討議を楽しみにしており、全国の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。 |